| 有馬･玄順の屋久島旅行−その１
玄順さんより，有馬さんと行った屋久島旅行の便りが届きました．ほぼ原文のままで載せました．
プロローグ ◆いつかは行ってみたいと思っていた洋上のアルプス、世界自然遺産の屋久島にベストシーズンであるこの秋に、暇を持て余している？有馬と玄順が行ってきました。旅行期間は2006年11月12日〜11月15日の三泊四日です。効率的に楽しむ為移動は飛行機、ベースにしたのは屋久島のナンバーワンであるいわさきホテルで島内の移動に四日間レンタカーを借りました。 ◆フライトスケジュールは下記のとおり； 11/12(日) 伊丹(09：45)−JAL2403−鹿児島(11：00/12:40)−JAC3747−屋久島(13:15) 11/15(水) 屋久島(17:55)−JAC3758−鹿児島(18:25/19:00)−JAL2414−伊丹（20:10） ◆目的の目玉はやはり縄文杉で、おまけは宮之浦岳です。実際のスケジュールは； 11/12；蛇の口滝トレッキングで脚慣らし 11/13；縄文杉トレッキング 11/14；宮之浦岳登山 11/15；レンタカーでの島内観光 では いつもの弥次喜多道中記を始めます。 第1日目(11/12[日]) ◆久し振りの山行きにいささか興奮気味。一時間程早く伊丹に着く。小生、関空の対岸に居りながら何故こんな大阪の北の端の空港迄とグチリながらチケットレスの暗証番号でチェックイン。関空は海外がメイン、伊丹は国内のフライトです。しかたないか！有馬も紅潮気味でこの後すぐ現れる。鹿児島空港では待ち時間が多少有り黒豚ラーメンの昼食、ただし屋久島に着くなりレンタカーを運転しなければならない為ビールは無し。そして有料の送迎デッキで南国の空気を満喫する。小さなプロペラ機で屋久島へ。桜島、開聞岳を上空より楽しむ。屋久島の東海岸にへばりついた滑走路に無事着陸。 ◆レンタカーで直ホテルへ。到着後脚慣らしの為ホテル裏側の蛇之口滝へ、尾之間温泉を経てのトレッキング。二人ともウオーミングアップでは問題無し。これから四日間のステイに備え近くの農協のスーパーへビール、焼酎、果物等の買出し。ホテルの露天風呂で体をほぐした後、夜は和洋食の見た目は立派な？夕食を無理に食べ？明日に備え十時過ぎにはベッドへ。  
第2日目(11/13[月])
◆メインエベントの縄文杉へのトレッキングです。四時半の起床、朝、昼の二つの弁当を五時にもらってホテルをレンタカーで出発。真っ暗な中ツアー待合場所の屋久杉自然館駐車場で車中の朝飯。そして荒川登山口へ。ツアーに含まれている縄文杉トレッキングでは我々二人の他東京組の還暦を越した(と思われる)男女五人組のパーティーと一緒にスタートです。ガイドを含めた八人で準備体操をしていざ縄文杉へ。六時半頃の出発です。 ◆屋久杉を昔切り出し、運んだトロッコ軌道をひたすら進みます。トロッコ軌道の枕木の間隔が一定でなくリズムが取れない。嫌だ嫌だとおもいながら進むうちトロッコ軌道の真ん中に木道が敷かれ楽々の行進です。このトロッコ軌道は今でも現役で屋久杉が土に埋まっている土埋木を切り出す為使用しています。これらの木は木工芸品や家具に使用されます。実際、我々が歩いている途中後からトロッコが走って来て思わず山裾に身を寄せました。 ◆屋久杉伐採の最盛期には500人以上も住んでいたと言われる小杉谷集落の校庭跡、三代杉等を通りやっとトロッコ軌道との別れです。感じとして縄文杉登山の三分の二以上の距離が土踏まずのトロッコ軌道でした。大株歩道入り口から山道へ。屋久島の観光メインストリートだけあって山道は階段、手摺、木道、看板等で実によく整備され至れり尽せりでした。 ◆推定樹齢2000年の苔むした着生樹の生えた翁杉を経てウイルソン株へ。着生樹とは木の又などに溜まった腐葉土に別の木が芽生え育った木のことで宿った木より養分を吸収して育つ寄生樹とは異なるとのことです。ウイルソン株は300年程前に切り倒された杉の切り株で中は空洞。広さは十畳ほどで小さな祠がある。この近くで昼飯のおにぎりエネルギー補給です。 ◆その後大王杉、夫婦杉を経て縄文杉です。やはりこれは一見の価値があります。高さは其れほどなれど瘤だらけの幹が本当に太い。この瘤のお陰で使い物にならないとみられ切り倒されないで今日まで生き延びたとのことです。根っ子が観光客に踏まれないように展望デッキがあり木の肌には直接触れることが出来ません。翁杉と同様たくさんの着生樹が上方にあります。色々な違った種類の葉が見られるのでわかります。推定樹齢7200年と一般に言われていますが科学的根拠が無いとのことです。噂ではこの縄文杉より大きな杉がまだ五、六本あるが公にすればこの屋久島の自然が壊されるとの危惧より秘密にしているとガイドさんが言っていました。ホンマかなーーー。 ◆この様な噂がまことしやかに流れるほどこの屋久島の山々が奥深いと言う事です。夏或いは我々がもう少し若ければこの上の無人の高塚小屋或いは新高塚小屋で一泊し、屋久島の最高峰の宮之浦岳の縦走が出来るのだがと思いながら来た道の面白く無いピストンです。朝登ってきた道の復習をしながら荒川登山口に無事五時過ぎに帰ってきました。休憩を含めてトータル10時間半の行程でした。 ◆レンタカーで六時過ぎにホテルに帰り、すぐ露天風呂。今日の夕食は一応は前菜から始まり魚、肉がついたフランス料理のフルコースです。しかし明日は今日よりも早い4時前の起床ということが頭にあり早々に引き上げ、朝、昼の二食の弁当をフロントで頼み10時ごろの就寝です。  
 
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