◆プロローグ：原君と有馬君が４月１９日朝に奈良新大宮でたまたま顔を合わせ，５月の連休に何処かに行こうと言うことになり，（なぜか？）近藤が考えることになりました．少し調べたのですが，それから宿を取るのは絶望的でした．相談の中で玄順さんに思い至り，日帰りコースの計画をお願いしたところ，直ぐに案が届きました．その早さと内容に感激して，実行することになりました．なお，今回の山行のキーワードは「新緑」「温泉」「酒」です．

◆期日，場所：２００３年５月４日(日)，和泉葛城山を中心とした紀泉高原一帯
◆コース：南海岸和田駅−牛滝山バス停，大威徳寺−２１丁地蔵−和泉葛城山頂（含むブナ林）−（昼食）−紀泉高原スカイライン（ロード）−ハイランドパーク粉河経由−五本松−不動谷−七宝龍寺−犬鳴山温泉，同バス停−泉佐野駅
◆参加者（４名）：有馬，玄順，原，近藤（記）　

記録
◆コースタイム：大威徳寺発−１０丁地蔵１０：００−１５丁地蔵１０：３５−２１丁地蔵１０：５５−ブナ林ボードウォーク入口１１：３５−和泉葛城山頂１１：５５−昼食１２：１５−出発１２：５５−ハイランドパーク粉河１３：２０−五本松１３：３０−不動谷ドライブウェー１４：１０−七宝龍寺１４：４５（見学）−犬鳴温泉１５：４５（み奈美亭）−バス停発車１６：５８−泉佐野駅着１７：３０

◆集合：８時３０分に南海電車岸和田駅に集合．玄順さんが下見をしてくれていたので，８：４５発の牛滝山行きバスに予定通り乗り込みました．このバスの本数は極少ないようです．９：３０にバスは終点に着きました．終点近くに牛滝温泉があり，連休で多くの人が行っていました．また，終点に大威徳（だいいとくじ）寺というお寺があり，紅葉の新緑がきれいでした．
　　＜ここで一句＞　「牛滝山（うしたき）の登り口なる著莪（しゃが）の花」　有馬正明
◆和泉葛城山へ：９：３５バス停を出発．大威徳寺山門横の小さく書かれた登山口表示から登り始めた．登山道には１丁（約１００ｍ？）毎に石地蔵が２１丁まで置かれている．２１丁地蔵まで行くとドライブウェーに出，その後はロードで和泉葛城山まで辿り，山頂直前にブナ林散策のための木道入口がある．この木道には「ブナ林ボードウォーキング」という名が付いている．少し木道を進むと，ドライブウェーからは想像がつかない見事なブナ林に出た．このブナだけで今回の山行きの価値がある程の見事な林と新緑であったのは予想外の収穫であった．和泉葛城山の山頂は長い石段の上にあって神社がある．山頂にはドライブウェー側からも登れ，あたりは展望台やオートキャンプ場があり，結構多くの人がいた．しかし，歩いてきたのは我々を含めごく僅かであった．人出をさけて，木陰で昼食を取った．
　　＜ここで一句＞　「道程を地蔵で数へ若葉陰」　有馬正明

◆犬鳴温泉へ：昼食の後，紀泉高原スカイラインをロードしてハイランドパーク粉河という高原施設のそばを通る．家族向けのパークのようであるが，谷の上のロープにつながれた多数の鯉のぼりがきれいであった．パークを過ぎて５本松から下りの山道に入った．道は最近の林道造成にあわせて新しく整備されていたが，かなりの急坂で結構歩きにくかった．途中から不動谷沿いのドライブウェーに出て，行者滝のところでふたたび七宝龍寺（しっぽうりゅうじ）行きの沢道に入った．寺と滝はなかなか立派であった．寺から谷に沿って下っていくと樫井側との合流点に犬鳴温泉があった．み奈美亭という温泉旅館の日帰り入浴に入った，設備の整った温泉，露天風呂と時刻が早くて少ない入浴客とで，十二分に温泉を満喫できた．

◆エピローグ：バスが泉佐野駅に着いた後，昨年の御嶽山でご馳走になったシャコを用意してくれているというので，駅近くの玄順さん宅に厚かましくもおじゃました．昨日市場で買ったのを奥様が茹でて下さったそうで，子持ちのおいしいシャコを肴にビールを頂き，本日のメインイベントになった．玄順さん，奥様本当に有難うございます．その後，玄順さん馴染みの寿司屋で２次会をして，本日のすべてに感謝して，２０：４５の電車で泉佐野を後にした．また，本日は天気も薄曇り勝ちの快晴で，山歩きには最適でした．
　　＜ここで一句＞　「圧してみて探し当てたる子持シャコ」　有馬正明